
藤川幸之助/さく
詩人、児童文学作家。日本児童文学者協会会員。認知症の母親の介護体験をもとに命や認知症を題材にした作品を作り続ける。また、認知症の理解を深めるため全国各地で講演活動を行っている。著書に、『マザー』(ポプラ社)、『満月の夜、母を施設に置いて』、『徘徊と笑うなかれ』(中央法規)、『やわらかな まっすぐ』(PHP出版)など多数。

2021年1月発行
赤いスパゲッチ
藤川幸之助/さく
寺田智恵/え
1984年長崎県生まれ。大学卒業後に詩のようなものを書きはじめる。詩に絵をつけたらおもしろいかなと絵も描くうち、言葉(詩)よりも無口なおしゃべり(絵)に惹かれる。現在は、自分なりの線を見つけようと切り絵に取り組む。紙を切り取ることで、物語の場面が浮かび上がる切り絵の不思議な感覚に魅せられている。
A4変形判(20×24.7cm)・29頁
本体1800円+税
遠く長崎の島に住んでいるおばあちゃんと孫の栞(しおり)ちゃんが
文通をはじめて4年たったころ、とても雑に見える字で
いつもいつも同じ手紙としおりが送られてくるようになりました。
おばあちゃんの島に行っても、
もう「会いたかったよ、栞ちゃん」と言ってくれません、
抱きしめてくれません。
「あら、かわいいおじょうちゃんね。お名前は?」と言われて……
おばあちゃんは、栞ちゃんのことも、
栞ちゃんが大好きな赤いスパゲッチのことも忘れてしまったのでしょうか?
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2020年9月発行
一本の線をひくと
藤川幸之助/さく
寺田智恵/え
1984年長崎県生まれ。大学卒業後に詩のようなものを書きはじめる。詩に絵をつけたらおもしろいかなと絵も描くうち、言葉(詩)よりも無口なおしゃべり(絵)に惹かれる。現在は、自分なりの線を見つけようと切り絵に取り組む。紙を切り取ることで、物語の場面が浮かび上がる切り絵の不思議な感覚に魅せられている。
A4変形判(20×24.7cm)・29頁
本体1800円+税
一本の線をひくと、場所が二つに分かれます。
自分のいるこっち側と、自分と関係ないあっち側。
あっち側は別の世界だと思うことがあります。
ある夏の日、
となりのクラスのかすみちゃんと、そのおばあちゃんに出会いました。
おばあちゃんはぼくを見て「グオーグオー」と声をあげます。
ぼくを自分の子どもだと思っているみたい……。
秋を迎える頃、認知症という別の世界に出会ったぼくの、
心にひいた一本の線はどうかわっていったでしょう。

2020年5月発行
おじいちゃんの手帳
藤川幸之助/さく
よしだよしえい/え
グラフィックデザイナー、イラストレーター。滋賀県生まれ。京都嵯峨美術短期大学卒業。京都のデザイン事務所を経て、2013年に独立。関西でイラスト個展「一枚の絵本展」「相思相愛」など。京都・滋賀を拠点に、インテリアの壁紙や手描きイラストを中心としたデザインを制作。
A4変形判(20×24.7cm)・29頁
本体1800円+税
かーすけ君は、このごろ友達から
「かーすけ君のおじいちゃんちょっとへんね!」
「かーすけ君のおじいちゃんどうしちゃったの?」とか言われます。
でも、かーすけ君には今までと何も変わらないやさしいおじいちゃんです。
だから、おじいちゃんのことをみんなにわかってもらいたくて、
かーすけ君はこの絵本を作りました。
かーすけ君の取材メモ付き
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